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Steinway & Sons社の自動演奏ピアノSPIRIO が寄贈されました。

2024.11.19|Topics

寄贈されたSteinway & Sons SPIRIO は前田ホールのロビーに設置され、本学の音楽教育に活用させていただきます。

今年学園創立100周年を迎え、これからの100年に向けて、音楽教育のさらなる質の向上を目指している洗足学園音楽大学は、今回寄贈された最先端のピアノをピアノコース、ジャズコース、ロック&ポップスコースなど19コース全てで活用してまいります。

これまでは配信やレコード、CD、LD、DVD、ブルーレイなどの録音媒体で聴いていたグレン・グールド、ビル・エヴァンス、ガーシュウィン、ユジャ・ワン、ホロビッツなどの世界一流アーティストによる演奏を、スタインウェイピアノの演奏として聴く感動は限りない可能性に繋がります。

また、自分の演奏を録音し再現できる機能も備えています。自分の演奏を録音ではなく、ピアノの演奏として聴くことでより的確に表現力の向上につながることも期待できます。また、自分の録音に合わせて、一人で連弾や2台ピアノの練習も可能になります。

音楽学部ピアノコース統括教授の清水将仁先生にSPIRIOについてコメントをいただきました。

今回、初めて自動演奏機能が付いたスタインウェイを弾かせて頂きました。このピアノは、世界の一流ピアニストたちのデータによる自動演奏の他に、演奏を録音することも可能です。つまり、今、自分自身で弾いた演奏を再生(再現)することが出来るのです。これまで、録音した自分の演奏をスピーカーやヘッドフォンなどで再生して「聴く」ことはもちろんありましたが、実際に目の前の楽器が鳴ることで自分の演奏を「聴く」こと出来るという体験はとても新鮮で、魅力的なものでした。

また、高度で細やかな再現性にも大変驚かされました。音色、音質、ペダリングなど、演奏表現がかなりの精度で再現されるのです。それも、素晴らしいスタインウェイの響きで。この高度な録音再生機能は、自分の演奏が実際の楽器でどのように響いているのかを詳細に知ることが出来るため、レッスンでも大いに役立ちそうです。そのほか、様々に充実した機能を使った授業等での活用がとても楽しみです。

洗足学園ではこのSteinway & Sons社 SPIRIOを使用した音楽教育の新たな取り組みを模索、実践してまいります。

Steinway & Sons SPIRIO 「Noé Limited Edition」

  • 製品紹介
    – 世界最高峰のハイレゾリューション自動演奏ピアノ
    – Steinway & Sons創業170周年にあたる2023年に発表されたフランス人デザイナー Noé Duchaufour-Lawrance氏との協働による特別モデル「Noé Limited Edition」
    – 世界88台限定生産
    – 自動演奏記録再生機能「SPIRIO|r」を搭載
    – 伝説的なアーティストの生演奏を楽しむことが可能
  • 「SPIRIO|r」の特徴
    – クラシック、ポップス、ジャズ、映画音楽など4700曲以上の音源を持つライブラリー
    – 1800名を超える各界の著名なスタインウェイ・アーティストによる演奏データ
    – 毎月7〜8曲ほど追加
    – Spiriocastによる遠隔地での同期演奏が可能
  • 技術と再現性
    – 高度な技術でミクロレベルの音楽表現を再現
    – ハンマー速度(最大800回、1020段階のダイナミックスレベル)
    ペダリング(最大100回、256パターン)の精密な測定
  • スペック
    – サイズ:幅148cm × 高さ102cm × 奥行211cm
    – 重量:354kg