卒業生の皆さんへ

2020.03.17|お知らせ

 

学長メッセージ

卒業する皆さんへ

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、今日の良き日を迎え、保護者やご家族の皆様方には、教職員一同心からお祝いを申し上げます。
 先日東京では観測史上最も早く桜が開花しましたが、今年はいつもと違う特別な春を迎えることとなりました。言うまでもなく、新型コロナウイルス感染の世界的な拡大です。そのため、卒業の式典・行事を中止せざるを得なくなり、私たちも皆さんと同様に大変残念に思っています。
 振り返るとあっという間の2年間だったかと思いますが、皆さんは様々な体験をしてきたことでしょう。幼稚園、保育所、施設での数多くの実習は、時には苦しく辛いこともあったと思いますが、それを上回る数多くの出会いや感動体験があったことでしょう。実習について申し上げると、一つ一つの実習を終えて学校に戻ってくるごとにたくましくなってきた皆さんの姿が思い出されます。
 皆さんは「音楽に満ち溢れている」洗足学園の恵まれた環境の中で、他の大学・短大では決してできない体験をしたことで、クラスの絆を深め、豊かな人間性を身につけてこられたと思います。これらの経験は、今後の皆さんの人生において必ずや大きな財産となると確信しています。
 皆さんの多くは、間もなく「保育者」として保育の現場での活躍をスタートさせます。また、企業への就職など「保育者」とは別の道で社会人としてスタートする人もいます。人と関わることについて深く学び、仲間とともに、皆で力を合わせて一つのものを作り上げてきた数多くの経験は、どんな道に進んでも、必ず皆さんに大きな力を与えてくれることと思います。また、社会人としての一年目には慣れないことも多く、失敗することもあるでしょう。でも、決して焦ることはありません。そんな時には洗足学園の建学の精神における実践標語「理想高遠、実行卑近」を思い出してください。地道な努力を一歩一歩重ねながら、自分の目標・夢へ向かって「挑戦」を続けてください。
 どうぞ洗足学園で二年間学んだことに自信と誇りをもって歩んでいってください。今日の「いつもと違う卒業式」がいい思い出となるよう願いつつ、皆さんがこれからお元気で限りないご活躍を続けられることをお祈り申し上げます。
 本日はご卒業おめでとうございます。

 

2020年3月18日
洗足こども短期大学
学長  落合 俊文


 

 

卒業生代表メッセージ

謝 辞

 春の訪れを感じる今日の佳き日、私たち幼児教育保育科305名は、洗足こども短期大学の卒業の日を迎えることが出来ました。本日は、ここに、卒業生代表といたしまして、今まで支えてくださった全ての方々にお礼の言葉を述べさせていただきたいと思います。
 振り返ると、この二年間は非常にあっという間で濃い二年間であったと感じます。私たち、幼児教育保育科では保育の世界への夢を抱き、幼稚園・保育所・福祉施設での実習や日々の授業を通して、乳幼児の理解を深め、保育の技術や心構えを学んできました。これらの学びの日々は、楽しいことばかりではありませんでしたが、同じ志を持ち努力する友人たち、先生方、家族の存在に助けられ、最後までやり遂げることができました。特に、実習中では友人と集まって少しの間話をしたり、ラインで励まし合ったりしました。何度も友人の言葉に支えられ、助けられました。共に努力する友人がいたからこそ、今の私があるのだと思います。
 私は、この二年間で洗足こども短期大学でしかできない様々な経験をさせていただきました。海外幼児教育研修やミュージカル、オープンキャンパスの学生スタッフ、YOUKON。それらを通して、友人の輪も広がりました。
 海外研修では、現地の子どもたちと触れ合い、満足に言葉は通じなくても気持ちは通じ合うことができること、子どもたちと関わろうとする気持ちが大切なのだと学びました。私は今でも、一緒に遊んだ男の子の輝く笑顔が忘れられません。アメリカ・ポートランドでの日々は、「子どもの笑顔が保育の全てである」ということを私に教えてくれました。
 また、ミュージカルでは、仲間たちと一つのものを作り上げる難しさとやりがいを感じました。それぞれの思いや葛藤、悩み、不安を乗り越えて迎えた本番は、私にとって宝物です。ぶつかり合うこともありました。しかし、今となってはそれも良い思い出です。みんなで作り上げた舞台にみんなと一緒に立てたこと。私の一生の財産です。
 そして、閉門まで残って準備したYOUKON。辛い思いをした人も少なくなかったでしょう。しかし、ゼロから作った発表会本番は、素晴らしいものだったと思います。クラスのみんなで歌って踊ったあの十五分間を、私は忘れません。みんなの心にも、仲間と共に過ごした素晴らしい瞬間が、残っていますように。
 待ちに待ったこの卒業の日を、今年は特別な形で迎えることとなりましたが、私たちは新たなる希望の道へと踏み出そうとしています。洗足こども短期大学での二年間は、私にとって誇りです。理事長先生、学長先生をはじめとする諸先生方、並びに職員の皆様、私たちに沢山の学びとサポートをありがとうございました。支え合い、励まし合った友人たち、楽しい二年間をありがとう。そして、どんな時でも味方でいてくれた私の家族。これから恩返しできるよう、努力を重ねていきます。本当にありがとうございました。
 最後に、洗足学園のますますのご発展と皆様方のご健康をお祈りして、謝辞とさせていただきます。

 

 2020年3月18日
洗足こども短期大学 第54回卒業生代表
幼児教育保育科 宇野 珠希


 

 

2019年度 卒業祝賀映像

 

 

写 真