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教育実習Iインタビュー (その5)

2022.12.27|Topics

洗足こども短期大学の1年生は、10月に2週間の「教育実習I」を実施しました。今回の実習では、幼稚園教育における補助的な役割を担うことを通して、教育実習園の幼児の実態とこれを踏まえた教育活動の特色を理解することを目指しました。絵本の読み聞かせや、ピアノの弾き歌い、製作などの課題にも取り組み、学生にとっても大きな経験になったようです。実習が終わった1年生の小澤さんに教育実習についてお話を伺いました。

①幼稚園実習で一番学びになったこと
毎日「遊ぼう、遊ぼう」と声をかけてくれる子どもたち。
一人一人のその気持ちに応えたいと思いながらも、なかなか自分一人では対応しきれないことがあり、初めは戸惑いも多かったです。
次第に、その場だけで対応し切ろうとせずに、まずは「遊びたい」という子どもの気持ちを受け止め、「○○ちゃんは〜をして遊びたいんだって」と、他の子どもの遊びたい気持ちを共有し、「だったらみんなで遊ぼう」という関わりに広げたり、「これが終わったら一緒に遊ぼうね」など、見通しを持ち、時間をかけて関わるような工夫が必要だということに気づくことができました。

②実習先の先生からいただいたアドバイス
それぞれの意思や考えもしっかり持ち始める5歳児だからこそ、思いがぶつかり、いざこざが起きることもありました。
目の前で起きていることは、すぐに把握ができますが、自分が見ていない場面について、どう援助したら良いのか。
実習園の先生から、まずはそれぞれの思いを丁寧に聞くことの大切さを教えていただき、それをもとに、言葉を添えて代弁したり、互いに納得がいく解決に導いていくことを経験できたことはとてもよかったです。

③実習の感想
とにかく、子どもと関わる実習は、心から楽しく、毎日、実習でもいいと思うほどでした。
実際は、実習日誌に苦戦し、実習後に短大に戻って集中して日誌に取り組む苦労はありました。
ただ、翌朝、先に登園している子どもたちが駆け寄ってきてくれて「今日は、何して遊ぶ?」と声かけてくれると、「今日も全力で子どもと遊ぶぞ!」という気持ちになりました。
朝の会の部分実習では、流れがわからなくなり困ったことも。そんな時も、子どもたちが「次はこれだよ」と助け舟を出してくれました。
子どもの優しさに感動し、実習後に短大でその話をすると、先生からは「それは、子どもとの関係がしっかり構築できた証拠。大好きな小澤先生を助けたいという信頼関係の証」と助言されました。全力で子どもと向き合い、充実した2週間の成果だと思います。

洗足こども短期大学は、「実践力」、「表現力」、「協働力」の3つの力が揃った幼稚園教諭・保育士を育てることを目指しています。小澤さんが、実習で身に付けたそれぞれの思いを丁寧に聞くことの大切さと、それをもとに、言葉を添えて代弁したり、互いに納得がいく解決に導いていくことは保育者としてとても重要です。小澤さんが卒業までに「実践力」、「表現力」、「協働力」3つの力が揃った保育者になれるように全力で応援していきます。

実習生を温かく受け入れていただきご指導いただきました幼稚園の先生方、本当にありがとうございました。洗足こども短期大学の教職員一同厚くお礼申し上げます。