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教育実習Ⅱインタビュー (その1)

2023.07.24|Topics

洗足こども短期大学の2年生は、5月に2週間の教育実習Ⅱを実施しました。今回の実習は、幼稚園免許取得の最後の実習で、1日、担任の先生にかわって子どもたちの前に立ち保育を進める経験もしました。学生にとっても大きな経験になったようです。
実習が終わった2年生の小波津さんに教育実習についてお話を伺いました。

①幼稚園実習で一番学びになったこと

遊びに関する学びが特に充実していました。自由保育の実習園では、遠足の次の日にはその余韻を楽しむ遊びができるように準備がされていたり、クラスで流行っている事柄を遊びに取り込んで行くための準備がされていたりと、遊びを広げるための工夫が環境設定に詰まっていました。私も子どもたちの興味に基づき遊びを考え、環境設定をし、実際に子どもとその遊びをするという経験をさせていただきました。色水遊びを計画し行ったのですが、子どもたちの豊かなアイデアによってどんどん遊びが広がっていき、最後には色水ジュースやさんごっこになりました。子どもたちが好きなことを好きなように思いっきりできる環境にあるからこそ見られた子どもの遊びの広がり方だったのだと思います。

②実習先の先生からいただいたアドバイス

一人一人のことをよく見て考察し、それぞれに合った関わりをすることが大切だと教えてくださいました。先生のお話の中で、友達や保育者に対して強い言葉を使ってしまいがちな子どもについてのお話が特に印象に残っています。私はその子に対して自己主張の強い子という印象を最初持っていました。しかし、製作やダンスの時間などに度々やりたがらなかったり自分の作ったものを恥ずかしがって見せたがらない姿があることから、自信がないことを隠そうとして強い言葉を使ってしまうのではないだろうか、と先生は考えていました。先生は、強い言葉を使わないようにするための配慮ではなく、自信をつけられるような配慮を心がけているそうです。最初の印象だけで子どもを見るのではなく、一人一人とじっくり関わり考え続けることが大切なんだと感じました。

③実習の感想

始まる前は不安でいっぱいでしたが、先生方の丁寧な指導のおかげで沢山の学びを得ることができ、とても充実した実習になりました。今回の実習を通して、子どもが好きという気持ちや保育の世界への憧れがより強くなりました。子どもと一緒に本気で魔法のステッキを作ったり、絵の具だらけになったりしながら、楽しいという気持ちを存分に子どもと共有することができた実習だったのではないかと思います。先生方の声掛け一つ一つや、職員室での先生同士の会話にも子どもと関わる上での多くのヒントがあり、何日実習しても足りないくらいの多くの学びがありました。今回の実習で改めて感じることのできた子どもと関わることの楽しさを忘れずに、前向きな気持ちで保育所実習にも臨めたらいいなと思っています。

洗足こども短期大学は、「実践力」、「表現力」、「協働力」の3つの力が揃った幼稚園教諭・保育士を育てることを目指しています。小波津さんは、実習先の先生からのアドバイスいただいた一人一人のことをよく見て考察し、それぞれに合った関わりをすることの大切さを実感したようです。小波津さんが卒業までに「実践力」、「表現力」、「協働力」3つの力が揃った保育者になれるように全力で応援していきます。

実習生を温かく受け入れていただきご指導いただきました幼稚園の先生方、本当にありがとうございました。洗足こども短期大学の教職員一同厚くお礼申し上げます。