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教育実習Ⅱインタビュー (その2)

2023.07.25|Topics

洗足こども短期大学の2年生は、5月に2週間の教育実習Ⅱを実施しました。今回の実習は、幼稚園免許取得の最後の実習で、1日、担任の先生にかわって子どもたちの前に立ち保育を進める経験もしました。学生にとっても大きな経験になったようです。
実習が終わった2年生の渡邉さんに教育実習についてお話を伺いました。

① 幼稚園実習で一番学びになったこと

教育実習Ⅱを終えて、一番学びになったことは子どもそれぞれにあった距離の縮め方です。教育実習Iや保育所実習Iでも全員と話すようにと意気込んで取り組んでいました。

しかしどうしても、クラスの子ども全員と均等に話し仲良くなることが、出来ませんでした。実習に来た私に対して、興味を持って近づいてくる子どもは必ずいて、今回も来てくれる子どもはいました。反対に、私に対して警戒心が強く、話し掛けても反応をあまり示さない子どももいました。いつもなら、そうした場面では私からも話し掛けづらく諦めてしまっていました。しかし、今回は諦めず毎日挨拶をした後に、その子どもが身につけているものなどの話題で話し掛けるなど、反応が返ってこなくとも積極的に話し掛けるようにしました。すると、何も言わずに子どもの方から近寄って来るなど、子どもとの距離が近くなりました。今回の実習では、多少の偏りはありつつも、全員と話し仲良くなれたのではないかなと思います。

② 実習先の先生からいただいたアドバイス

日々たくさんのご助言を頂きましたが、一番印象に残っているのは責任実習の後に言って頂いた言葉です。今回の実習で初めて責任実習を行いました。朝の会・主活動・給食・帰りの会を一人で進行するため、その時に何を言うかを決めて取り組みました。それぞれの活動の中ではある程度計画通りに話し進めることが出来たのですが、その活動と活動の合間で子どもを待たせてしまうことがありました。間の時間を考えていなかったため起きたことで、保育者からはその時間も次の活動へ興味が持てるような声掛けをしたらより良いと教えて頂きました。保育所実習IIの責任実習や現場に出た時は、活動のことだけを考えるのではなく、合間の声掛けも考えるようにしたいです。

③ 実習の感想

今回の実習で一番感じたことは、自信を持って取り組むことが大切だということです。今までの実習では、緊張のしすぎと周りの保育者の目線を気にしすぎて、思うように動くことが出来ませんでした。子どものためにも自分のためにも良くないと思い、今回の実習では、周りの目を気にせず堂々と取り込もうと意気込んで過ごしました。自信をもって堂々としていることを意識すると、だんだんと自然に緊張しなくなっていき、他の保育者がいても変わらず子どもと関わることが出来ました。そうすることで、子どもとも仲良くなりやすいし、自分自身も楽しんで実習に取り込むことが出来ました。

洗足こども短期大学は、「実践力」、「表現力」、「協働力」の3つの力が揃った幼稚園教諭・保育士を育てることを目指しています。渡邉さんは、今回の実習で自信を持って取り組むことの大切さを実感したようです。自信を持つことで子どもとも仲良くなり、自分も楽しめたそうです。渡邉さんが卒業までに「実践力」、「表現力」、「協働力」3つの力が揃った保育者になれるように全力で応援していきます。

実習生を温かく受け入れていただきご指導いただきました幼稚園の先生方、本当にありがとうございました。洗足こども短期大学の教職員一同厚くお礼申し上げます。